こんにちは。サービスマン渡邉司です。
これは前のホームページの時に書いたのですが、改めてアップします。消えちゃったんでね。笑
実はですね、僕の弟は料理人でして、イタリアはトスカーナで料理修行をしているんです。いや、していたんです(1年以上前)
主にフレンチで働いているお兄ちゃんからしたら「イタリアか」となるのですが、ご存知の通り僕はイタリアンが好きだし、フランスワインよりもイタリアワインの方が好きなので「じゃあワイン送れよ」と横暴なオーダーをし、きちんと届けてきました。
これとか
これはインポーターが都光さんだったかな?
こっちだったかな?
これと
全部で5本。いや、もっとあったのかな?何せちょっと前のことなので記憶が曖昧で。。。。
多分日本未輸入のワインもあるでしょうが、トスカーナですから、キャンティクラシコやヴェルナッチャが多かったような気がします。
そして何本か飲んだ記憶もあるのですが、実家でベロッベロの状態で飲んだので覚えていません。笑
そもそもどうして弟がイタリアを修行先に選んだのか?その理由も実はよくわかっていなかったのですが、帰国し色々と話を聞いたのでちょっとだけ書こうと思います。
イタリア料理の面白さ
「イタリアンは家庭料理だから」
僕はそんなことを昔サービスマンになりたての時に上司から言われました。
その時のお店のシェフはイタリアンなのにフレンチ出身で、上司もフレンチ至上主義みたいな人だったので(じゃあなんでイタリアンやってんだよ)ある意味揶揄していたのでしょう。
明らかに蔑んだ口調で言っていたような気がします。
当時の僕は「まあそんなもんだよな〜」くらいにしか思ってなかったんですけど、今はこう思います。
いいじゃん、家庭料理で
と。
イタリアンはマンマの味
イタリアンはマンマの味とは良く言われますが、これはイタリア料理が母親の手料理のような温かみや愛情を感じさせるという意味合いを持っているからでしょう。
母親の手料理のような味わいには「温もり」や「素朴」そして「愛情」が込められていると僕は思います。だからこそノスタルジックな気持ちになるというか、そこに「マンマ」を感じることができるからマンマの味と言われるのでしょう。
僕は東京に住んでいますが、実家は新潟です。たまに実家に帰るとやはり母親の手料理が食べたくなります。
「帰ってきたら何食べたい?」と母親に聞かれるのですが、「なんでもいい」といつも答えます。強いていえば「南蛮漬けが食べたい」というトリッキーなオーダーをします。笑
ぶっちゃけ母親の手料理であれば本当になんでもいいのです。
何が出ても美味しく食べます。幸平創真的なゲテモノ料理が出てこない限りは。笑
そう考えると僕の舌にはきちんとマンマの味が刻まれています。だからイタリアンが好きなのかもしれません。
弟がどうしてイタリアを選んだのか?
僕は比較的反抗期や思春期のど真ん中にいてもご飯は基本家で食べていました。
彼女がいた時は外食も多かったのですが、基本は家で食べるご飯がとても好きで、母親のご飯がとても好きでした。
ですが弟は家にいなかった方が多く、大体友達とかとどこかに出かけて食べたりしていたので、家でご飯を食べていた記憶がないんです。
別に素行不良とかではなかったんですけど、社交的で友達も多く楽しそうに青春を送っていたので、どうしてお前がマンマの味の本場に行くんや。と思っていました。
で、弟が帰国して聞いてみたんです。「なんでイタリアなの?」と。
そうすると弟は
「美味しい料理を気軽に食べてもらいたいんだよ」との答えが。
へえ〜。と思っていたのですが、多分この根幹はきっと母親の料理があったから…だと僕は思っています。
まあ本音は分かりませんが、ひたすらイタリアンにこだわって修行をしていたので、多分正解だと思っています。多分。
この弟がマンマの味をどう解釈したのが分かりません。兄弟の中で一番の聞かん坊で、僕よりも掴みどころのない面白いやつがどうしてイタリアンを選んだのか?
その答えは本人しかわからないので、いつかお店を開いた時に本当の答えが聞けるような気がしてます。
ま、いつになるか分かりませんがね。