ブログ ワイン

人の繋がりを経て

こんにちはサービスマン渡邉司です。

突然ですが、皆さんは人に甘えることはできますか?

自分が知らないことを聞く。

自分ができないことをさらけ出す。

助けてください。と声を出して伝える。

飲みに連れて行ってください。と言う(これは甘えるとはちょっと違うか)

なんにせよ、これらのことはとても大切なことだと僕は思います。

でもこれって実行することにとても勇気が必要ですし、正直できない人の方が多いってのが現状です。

特に男性は実行するのが難しく感じているのかなぁと思います。

さらにそれが自分の仕事が絡んでいると実行できる確率が圧倒的に低くなると思います。

僕の仕事でいうと

僕はサービスマンですが、ソムリエとして仕事もしているので、やはりワインのことを聞かれることが多いです。

お客様からすれば「ソムリエなんだから知っていて当然でしょ?」と思っているのが当たり前なので

万が一「いや、ちょっとわからないですね」なんていうと

「え、ソムリエなのに?」と思われてしまうんだろうなと感じる場面を何度も経験しました。

もちろん知らないことはあって当然だと思います。フランス料理のお店のソムリエにイタリアワインのことを聞いてもわからないことがあるのは当然だし、イタリア料理のお店のソムリエにドイツワインのことを聞いても知らないことがあって当然。揚げ足を取りに行かない限り知らないことがあって当然なのです。僕だって知らないことはとても多いです。

まあ昨今は僕ら現場のソムリエよりもお客様の方が飲んでいる量も多いし知識も豊富な方が多いので正直あっぷあっぷすることも多いのですが…。

そんな時ありがちなのが、知っている風に答えてしまうこと。

だと思います。知らないであろうことを聞かれたことに対して「あ〜なんか聞いたことあるような」みたいな返ししちゃってませんか?

僕はたまにしますが。笑

いや、これはとても良くないことで、百害あって一利なしなんですよね。まあ本当に聞いたことがあるような程度であれば良いのですが。

ワインのことで言えば「このワイン飲んだことある?知ってる?」って聞かれた時に素直に「ないです、わかりません」と素直に答えられるソムリエがどれだけいるか。

多分100人いて10人もいれば良い方ではないでしょうか。

僕も何度か経験があります。「渡邉さん、このワイン飲んだことあります?知ってます?」みたいな。

僕は大体素直に「ないっすね〜」と言ってしまうのですが、やはりこう言われます。

「え、飲んだことないんですか?もっと勉強したほうがいいですよ」と。

まあ飲んだことないのはしゃーないとしても、勉強した方がいいですよ。は失礼な話で。

こちとら一応プロとしてお金をもらっていますから、答えられないのはよろしくないのですが。

でも本音をいうと、ワイン=フランス。フランスワインだけを勉強するわけにはいかないのですよ。イタリア、日本、アメリカや南アフリカなどなど…。様々な国のワインや、ワインだけじゃない他のお酒のことも勉強するのが普通なんです。

それがソムリエ=ワインだけ。みたいな見方をされるのがおかしな話であって、ソムリエである前にサービススタッフだしホールスタッフなんです。

そんなことを差し引いても「勉強した方がいいですよ」はプライドが傷つけられる場合もあるんですよね。まあ今は全く感じませんが。

でも普通にこう言われたらショックというかムカつくというか、たまたまお前が飲んだそれを俺が飲んだことがないだけじゃろがい。と器の小さい僕は思うわけです。笑

そんな時に僕は「じゃあ飲ませてください」と返すようにします。

そこまで言うならお前それを開けて飲ませてくれや。とこっちは思うわけです。飲みたいし。

そこでそのお客様の質を試していると自覚しているので性悪だとは思いますが、それで飲ませてくれなかったらあなたダサいですよ?と思うんです。

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