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人が人を育てる

2022年3月2日

大衆酒場から高級レストランまで。

どうもサービスマン渡邉司です。

今でこそこうやって生意気な感じで人に指導したり助言をしたりすることも仕事にしていますが

僕だって昔は鼻水垂らしながらヒーヒーして働いていました。今もですけど。

先輩に怒鳴られるは理不尽なことを言われるわ、しまいには社員の身代わりに怖い人達に殴られたりと…。笑

笑えないのですが、普通にこんなことがあった修行時代だったので、ある程度どんなお客様が来てもそんなに臆することなく接することができるかなと思っています。

当時はカフェ、居酒屋、バーなどの業態から、「時給が高い」と言う理由もあり、深夜のカラオケバイトもしていたくらい働くこととお金を稼ぐことに貪欲で

稼いだお金を全て遊びとお酒に費やした20代だったと言えます。笑

よく夜のお店とかもハシゴしてましたわ…めっちゃ元気やん。今やれと言われたら…いやーきついっすね。笑

働く場所も様々。下町気質の人が多いところから某港区に某銀座。業態も大衆酒場から超高級なレストランなどなど

様々なところで、様々なポジションで若い時に働くことができたのは今思い返しても非常に運が良いと思います。

若かった分色々な人に噛み付いてきたので痛い目もたくさん見てきましたが…笑

それが大企業にいても同じように噛み付いてきたので、元々武闘派だったのでしょう。お尻の青さは変わりませんね。

だからこそ今いろんな方にアドバイスができたり、こうして自分のコンテンツを持つことができているので

常に難しい道や厳しい道、そして新しいことに挑戦してきてよかったなと思います。

その分傷つき大変な思いもしてきましたけど、まあ生きてるから大丈夫です。笑

今もまた新たに経験したことがないことに挑戦しています。大変ですが、なんとかね…いつか形にできるようにしないとね。頑張りますよ。

さて、場所、業態、職種と様々なところで、そして形で働いてきた中で一つ気づいたことがありまして

どんな人と働くか?

というのが非常に重要ではないかと。

どんなに福利厚生が整っていようが、働く人を選ぶ以上に大事な条件はない。

と僕は思います。

もちろん福利厚生大事です。大事じゃないですね、めっちゃ大事です。

きちんと休みがある、有給もある、ボーナスが出ればなおよし。

あ、家賃補助もあるといいよね。笑

ですが、それ以上に働く人も大事だと思います。

半分ガチャですけどね。笑

通常であれば大体の企業は研修期間なるものを設けていると思います。

多分3ヶ月くらいのところが多いのではないでしょうか?

僕はその3ヶ月を

人を見抜く期間だと思っています。

もちろん仕事の質感や雰囲気など合うのかどうかと言うのも大事です。

正直3ヶ月はぎりぎり見極められるかどうかちょうど良い期間だと思いますので

仕事と並行するのは大変ですが、不可能ではないと思います。

大体の職場であれば新人社員を担当する社員というのは非常にできる人か、そうでないかが分かれると個人的には感じるので

ある意味所属する企業の人材を見るのには適しているのではないかなと思います。

その担当の人が自分を厳しく育ててくれる人なのか

それとも甘やかしてくれる人なのか

どんなタイプの人なのかを見極めると同時に、その延長線上にいる人物もどんな人なのかきちんと見極めるのも重要です。

僕個人の意見としては

厳しいだけでも良くなくて、飴と鞭が上手に使える人のそばにいなさい。

と思っています。先ほどの3ヶ月でどこまで見極めることができるかは難しいところですが、できない期間ではないかなと。

厳しいことを言いますが、それなりに意識して働いていればその職場がどんな雰囲気でどんな人がいるのかわかると思います。

そんな中でも新人だろうが年齢が上だろうが下だろうが、きちんと筋の通った指導ができる人が教育担当であれば当たりでしょう。

数えるほどたくさんの人と働いてきましたけど、そんな人は両手で足りるくらいですかね。

正直そこまでしっかりした人ってほとんどいないのが残念なところです。

特に飲食業はもっと少ないですね。それが現状です。

では僕自身、どれくらいの人とまた働きたいのか?と聞かれると

今、パッと教えるのが上手だな〜とか、仕事ができるな〜と思い浮かぶ人は何人かいるのですが

もう一度一緒に働きたいなと思う人は数えるほど。

正直片手くらいですかね、もう一度この人と働きたい!と思ったのは。

働きたくない人はたくさん浮かびますけども。笑

僕の中でもう一度一緒に働きたいと思える人に共通しているのは

めっちゃ厳しくてめっちゃ優しい

と言うのが共通している気がします。

当時の僕なんて今の何倍もギラギラして働いてましたし、上司には噛み付くし、やる気ないやつは帰れ!

くらいガンガンに仕事してましたから…反省してますけども。

もっと上にいきたい。レストランサービスを極めたい、ソムリエとしてレベルアップしたいと考えていました。

そんなもっと上に行きたい、成長したいと思っている僕の雰囲気とかを察してくれたのか(というかダダ漏れだったと思いますが)

そんな僕に対して、しっかりとみなさん向き合ってくれた気がします。

厳しいことも言ってもらえましたし、不適切なアドバイスも適切なアドバイスもしてもらえました。笑

ここでいう不適切等のは悪い意味じゃないですよ。僕にとってはある意味いまでも部下に冗談半分でしたりするくらい印象に残っています。

思い返すと色々と無茶なことも言われましたけど、成長したい、レベルアップしたいと思っていたからこそついていけたと思いますし

その人たちも僕の思いを汲み取ってくれたからこそ厳しく、そして上手に甘やかしてくれたのでしょう。

今でもその人たちに言われたことはことあるごとに思い出して、自分を奮い立たせたりします。

当時は「なんだよこの人」って思ったりするんですけど、振り返ると感じることは一つで

もう少し一緒に働きたかったな…。

と、今でも思います。成長した姿を見てもらいたいですし、加速したアルコール摂取量も笑ってほしいです。笑

当然僕自身も一応年々レベルアップしていますからね。「あんな生意気な小僧が立派になったねぇ」と思ってもらいたいんです。

今は現場3割マネージメント7割の感じで働いているんですけど

死ぬまで現場にいたい

と言う気持ちは変わらずなので

こう言うふうに考えなくてはいけない

とか

こんな考えは良くない

と思ったときに出てくるのは

「確かにあの人、こんなこと言っていたな」

とか

「それは直した方がいいよ」

とまるで僕がそうなることがわかっているかのように当時から言ってくれたことが思い出されるんですよね。

ご存知の通り当時からもういろんな人に噛み付いてましたし、先輩だろうが上司だろうが

おかしいことはおかしい

と言いまくっていたので、相当扱いにくい後輩であり部下であった僕だと思うのですが

そんな僕であっても真っ直ぐに向き合ってくれた人たちには感謝しています。

ここまでくると今でも連絡してるよね?

みたいな感じになると思うのですが

実はしていない人もいるんですよね。

もちろんすぐに連絡は取れるんですけど、何か小っ恥ずかしいと言いますか

もっと大きくなってから見てもらいたいな〜なんてね。

もっと頑張ります。

では、また来週、お楽しみに!

僕はなんだかんだこの人が好きなんだよなぁ。

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渡邉司(Watanabe Tsukasa)

銀座、西麻布などのレストランにてマネージメント業務やソムリエ経験を生かし、レストラン経営コンサルタントとして独立。 現場に立ちながら他会社のワインリストの作成やスタッフ教育など人材育成にも力をいれる。 芸能人のマネージャー経験もある変わり者。 J.S.A.認定ソムリエ、HRS協会認定西洋料理テーブルマナー講師

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