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出会って10年

2021年4月5日

2021年5月加筆。

どうも、最近また半沢直樹を見直しているTsukasaです。

いやーいいですね。半沢直樹。去年放送された半沢直樹新シリーズも非常に素晴らしかった。

座右の銘が「死ぬこと以外かすり傷」と「倍返し」と学生の時から決めていた僕にとっては

「やられたらやり返す、倍返しだ!!!」がいかに心に響いたか。いやー最高。

ですが寝る前に見るとアドレナリンがほとばしるのでおすすめはしません。笑

「はい、1000倍」を聞いた時はちびりました。

さ、本題にいきましょう!

突然ですが皆さんは思い入れのある物はありますか?

例えば飲んで美味しかったお酒や初めて行った旅行先で買ったものとか、過ごした時間とか景色とか芸術とか。

もしかしたら恋に対して思い入れがある方もいると思います。

もちろん全てが特別で大切だからこそ、時間が経っても色褪せず昨日のことのように鮮明に覚えていたり

その時のことを思い出して涙を流したり、また頑張ろうと思えたりするわけです。

そんなセンチメンタルになれる本日のコラムはですね

出会って10年

というなんともセンチメンタルになれるタイトル。

10年という時間を指していますので、もしかしたら恋とか昔飼っていたペットの話かな?

と思う方もいるでしょう。

先に言っておきます。

恋やペットではありません。ファンの皆さんご安心を←

いや、ある意味恋なのかな?

と言うのもですね。僕今年30歳になったんですけど

お酒を出す場所で働き始めたのは20歳からで、○座のバーがキャリアの始まり。

その前にカラオケ店で働いていたので厳密には初めてではないのですが、本格的という意味では○座が初めて。

当時はワインには全く興味がなくウイスキーやブランデーなどのハードリカー専門で飲んでいたんですよ。

ビールが美味しいと思い出したのも24歳くらいからでしたし

ワインにどっぷりハマったのは25歳くらいからかなぁ。

ハマったというか仕事だったんでやるしかないと言うのが本音なんですけどね。

それが今では仕事の大きな部分を占めているから人生わかりませんね。

そんなハードリカー専門の僕が当時出会ったワインがあります。

それがこちら

ラベルを取ってしまったので雑な写真で失礼。

ペンギンズキッスというオーストラリアのワイン。品種はシラーズという品種を使ったしっかり目の味わいのワイン。

20歳の時に働いてたバーで使用していたのがきっかけで知ることができたこの一本が僕の人生を変えたかもしれません。

その頃「ワインなんか美味しくない!!!」と思っていた僕が唯一飲めたワインがこのワインだったんですよね。

スパークリングワインを飲んでも、白ワインを飲んでも、赤ワインを飲んでも甘くなきゃ嫌だ!

なんてかわいいことを言っていた僕が飲めた赤ワイン。

と言っても「あ、なんか飲める。美味しい」という何の変哲もない感想ですが。笑

安いし美味しいしエチケットも可愛い。良いところだらけ。

徐々にこれいいな〜と思い始め、いろんなお店で使っていました。

ビストロからカフェバー、イタリアンレストランなどなど。

在庫も潤沢にあって味も申し分なし、そして写真映えする見た目。本当に重宝してました。

そう…

重宝してました。

してたんです。

この前までは…

なんと、エチケットが変わったんです!!!!!泣

初めて出会ってから今年で10年。ずっとヴィンテージが変わっても使い続けたこの子が

ペンギンちゃん🐧のエチケットが…

変わったんです!!!!!!泣

悲しい。どうして変えたのか。どうしてこのデザインなのか。

いや、かわいいからいいんだけども。

でも

でもでもでも…そんなの関係あるわっ!!!

めっちゃ関係あるわ!何よこれ、どうして変わったの?なに?もしや二匹は決別したの?

だからこんなに小さくちょこんと載ってるだけなの?これもこれでかわいいから良いけども!!!!

思い入れが大きい分悲しみも深い…。

ずっと大切にしていた我が子が急に変わってしまったかのようなこの感覚(子どもいませんが)

もうパパは悲しい。悲しいよペンちゃん…🐧

なんで変えたんだよ。味だってそこまでぶれないじゃないか。

……

…あれ?

え、え、え?

…美味しい。笑

え、今までのどのヴィンテージよりも美味しいやんこれ。

うそん、今までずっと安心安全のあの味だったじゃん。

いやいや、待ってくれよ。

そうだ、まだ前のヴィンテージが残ってるじゃん。

あのかわいらしいエチケットの、二匹が手を取り合っているかのように見える僕が愛したあのペンちゃんたちが!!

………

いや、新しいヴィンテージの方が美味しいわこれ。

てか値段変わらんのかいな。

なにそれ。パワーアップしてんのかいな。

何だよ。美味しいじゃんか。

というかなんで美味しいんだよ!!←

いや、いいのよ。美味しいに越したことはないし

美味しければお客様も喜んでくれるし

でもね

でもでも

ま、美味しいからいっか。笑

とまあ10年経ってエチケットが変わりましたが

相変わらず美味しいのでもちろんこれからも使い続けるんですけど

やっぱり寂しい気持ちは拭えず。

冒頭にも出しましたが、しっかりとエチケットは剥がして大切に保管しております。

そうそう、肝心の味なんですけどね

香りはスミレや甘草、ブラックベリーに鉄やタバコの葉の香りも入って複雑味があるし

味わいは酸は丸みがあって果実味もしっかり。そしてこのジューシーな甘みがまたいい。フルボディ寄りのミディアムって感じでこれだけで家飲みは十分。

ブラインドで出されてもすぐにはわからないでしょう。きっと。

背伸びをして飲むことはないし、かと言って物足りないなんてことは一切ない。

というか値段を聞いてびっくりするはず。ネットでも1000円台で手に入る…お財布にも優しいなんて

ちょっと奥様、これ、買いよ!

ワインも嗜好品ですから、好みは人それぞれ。この味わいが合わない人ももちろんいます。

でも、ポジティブに楽しんでもらえたら嬉しいです。

ちなみにインポーターで調べてもまだテイスティングコメント出していなかったので

事実僕が一番にコメントをしている?なんて調子乗っています。笑

ちなみにお店のお客様はこれをとある酒屋さんで見つけて買い占めたらしいです。

「この前Tsukasaさんが教えてくれたワイン近所の酒屋にありましたよ!」

なんて写真を見せてくれてすごく嬉しかったです。

普段TwitterにもInstagramにも高くて美味しいワインを飲みましたとかよく載せていますが

肩肘張らずに家で楽しめる安くて美味しいワインももちろん大好き。

お客様にとってお店の中だけでなく、お店から出たあとも楽しんでもらえるワインを提案するのが僕のモットー。

ピンだけでなくキリまでの幅をどれだけ自分に持っているか。

それが優れたサービスマンでありソムリエ…いや、優れたビジネスマンだと思います。

サービスマンやソムリエである前に我々はビジネスマンです。

社会の役に立ち、お客様のために様々な角度から提案をする。

そんなビジネスマンを僕は目指しています。

なんてカッコつけて書きましたけど

結局喜んでもらえたら何でもいいんですけどね。笑

出会って10年。

ペンちゃんのおかげでこんな素晴らしい記事が書けたよ(自画自賛)

ありがとう。

では、また来週🐧

新しいヴィンテージは探してもまだ出てこなかったので、変わる前のを。僕の10年を味わってください。笑

 

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渡邉司(Watanabe Tsukasa)

銀座、西麻布などのレストランにてマネージメント業務やソムリエ経験を生かし、レストラン経営コンサルタントとして独立。 現場に立ちながら他会社のワインリストの作成やスタッフ教育など人材育成にも力をいれる。 芸能人のマネージャー経験もある変わり者。 J.S.A.認定ソムリエ、HRS協会認定西洋料理テーブルマナー講師

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