美味しいっ!!!
どうも渡邉司です。いや〜ついにね、我が家に来ちゃいましたよ。
Twitterにて反応してくれた方は知っているかと思いますが、あれが来ました。
そう
そうビールサーバーです。興奮してTwitterでは生って書きましたけど生ではなかったです。すみません。
これを見つけたのは今年の春先でしたかね?クラウドファンディングでたまたま見かけて
「これは!?!?!?」
となり、速攻で支援しました。笑
同じくらいにキリンさんがホームタップという家庭でも楽しめるビールのサブスクを提供していたので悩んだんですけど
こんな機会でもないと国産のクラフトビールをたくさん飲めることはないですからね。毎月の缶ビール代が浮きます…と言いたいのですが、こっちの方がコストはかかるんですけどね。笑
色々計算してみたら一杯の原価が大体800円くらい。うん、良い値段や。笑
でもいいんです。仕事に疲れて家に帰り、シャワーを浴びてバスローブを羽織りながら顔にパックして待っている時間にビールを注ぐ。そしてぐびっと飲み干す…。そして音楽をかけ(もちろん坂道グループ)そしてコラムを編集する。
あぁ、こんな素晴らしい至福の時間のためなら少しのコストなんて気になりません。むしろもっとかけます。笑
きっと家にストックしてあるおつまみたちもビールよりのラインナップになることでしょう。酒飲み万歳!
と、ビールの話はここまでにして、今回は珍しくワインのテイスティングを書こうと思います。
というのもですね、実は僕あんまりワイン買わないんですよね。
普段お店で色々なワインをテイスティングしているので家に帰って飲むのもな〜って思っていて。それでも結構飲んでるんですけどね。笑
熟成させるためにちょっと良いボルドーとかブルゴーニュとかは買うんですけど、飲むのはまだまだ先のことなので開けることはほとんどせず。
それでもやはり仕事なのでどうしたってワインを飲むのですが、それでもあまり買うことはなく。
最近ですかね、少しだけ飲むことが増えたといえば増えたんですけど、それでもそこまで飲む機会は増えてないんですけどね。そして今回ビールサーバーが投入されましたし。
ですが先週素晴らしいワインに出会ってしまって、ちょっと興奮したので今回はそちらのワインについて書きたいなと思います。
さて、飲んだワインがこちら!
山形県は高畠ワイナリーのL’OGRE BLEU 青おにです。実は何本か候補があったんですけど狙っていたワインが売り切れていたのでこちらのワインにしました。
このワインについて簡単に書きますと
高畠ワイナリーさんにはいくつかシリーズがあって
高畠ワイナリーさんの最高峰を生み出すフラッグシップ・シリーズやシングル・ヴィンヤード(単一畑)やマジェスティック、を擁するプレミアム・シリーズ、オーク樽熟成の風味と強い果実味を生かしたバリック・シリーズ、“格式”ある高品質なワインを目指すクラシック・シリーズなどなど。
詳しくはホームページをぜひ見てみてください。思わずポチります。笑
で、どうして今回故郷新潟を捨てて(笑)お隣山形県のワインをテイスティングしようかと思ったのはですね…
なんとなくです。笑
意味なんてありませんよ、飲みたいワインを買って飲んでるだけですからね。
と書いているんですけど、そういえば僕って5年も前に日本ワイン専門ショップを立ち上げたという、いわば日本ワインについては先物取り?と言いますか、他のソムリエよりも思い入れが強いんですよ。
もちろんいろんな生産者と直接お話もしましたし、メーカーズディナーもやりましたし(とある新潟のワイナリーと)ご存知の方もいると思いますがclubhouseにてお話したこともあったわけです。
で、ワインショップで実はこちらのスパークリングワインを提供したことがあるんですよね。
懐かしいなぁ。てか写真でかいなアマゾン。。。
右も左もわからないソムリエ見習いだった僕は当時これを飲んで、「美味しいなぁ、飲みやすいなぁ。怒られてばかりだけど頑張ろう」と毎晩仕事終わりに一人で飲んでいたんです。あ、思い出したら涙が…笑。
そんなことを思い出しながら買ってみたんです。
ちなみに山形には中学生の時に野球のシニアリーグの合宿に毎年行っていたので、そんな懐かしい記憶も思い出しながら飲んでました。よくスパイクとか隠されたしグローブとか捨てられてたなぁ…泣
…っと、話がだいぶ逸れてしまいましたね、それでは青おにについて少し詳しいことを書きましょう。
高畠マジェスティックローグル・ブルー 青おに 2017
セパージュはメルロー73%、カベルネ・ソーヴィニヨン22%、プティヴェルド5%というボルドー右岸のイメージなのかな?ふむふむ、僕の好きな感じや。
樽熟成期間は23ヶ月。alc.14%となってます。なかなか日本ワインでアルコール度数14%って見かけないから結構しっかりと出してきているな〜という印象。
契約栽培農家の小粒で熟度の高い葡萄だけを集めて小仕込みし、フレンチオークの小樽で熟成、メルロー主体で凝縮感が高く骨格があり、しっかりした深みのあるワインに仕上げました。とのこと。
日本では結構前から国際品種…特にメルローは世界的評価が高く、たくさんのワイナリーがメルローを使いワインを造っています。世界コンクールで金賞を取っているものもあったかな。
もちろんこの仕事柄たくさんの日本ワインも飲んできた方ですが、特に驚いたのがシャトーメルシャンの椀子ヴィンヤードシリーズ。一度テイスティングコメントをInstagramで書きましたメルローが主体でカベルネ・フランを混ぜるオムニスやほぼメルロー100%で造るシグネチャーは間違いなく日本最高峰のワインと言えるでしょう。
ですが金額が高いのもまた事実。簡単に買ってみようと手が出せる値段ではないんですよこれが。美味しいんですけどね。
日本ワインが毛嫌いされるのって味わいの割に高いという金額の部分もあると思うのですが、やはり良いものは高くつくんですよ…これは仕方ないことなんですけど。
ですがこの高畠ワイナリーの青おにはなんと税込で4000円を切っています。これは現時点で僕が買った金額なので年によって変わる可能性はありますので悪しからず。送料かかるとまた変わってきますしね。
さて、肝心の味わいです。飲む前から結構期待値が上がっています。
まずは色合い…深い赤色少し紫がかっていて、非常に綺麗です。
そして香り…フランボワーズ、ブラックベリー、ブルーベリー、スミレ、樽にクローブなどのスパイス、そして鉄やバニラ。少し青さも感じますがこれはまだ若い証拠。熟成を重ねてどこまで妖艶になるのか楽しみです。
味わい…印象的だったのは酸の鋭さ。もちろん開けたてで開いていないというのもあるけど、感じるのは熟成ができる赤ワインに共通する鋭さがあり、タンニンも強くザラついた舌触りと喉奥に残るアルコールのボリューム。若いボルドーワインのようなやんちゃな感じと大人になると出てくる潜在的な色気もしっかりと存在している。
そして後味に感じる若々しく青い苦さがまた良い。もっと熟成させたら…と想像するとにやけてしまうくらい今後の伸びしろに期待できる。そして最後は余韻。非常に長くて綺麗。横への広がりではなく奥行きがあってどこまでも伸びてゆくよう。

いや〜すごいワインがあるもんだ。これでも結構色々な日本の高級ワインを飲んできた方だと思うのですが、やはり値段がどうしても張ってしまう。もちろん以前書いた新潟の岩の原ワイナリーの深雪花は安くて素晴らしいし、高いものでいえば前にコラムで書いたシャトーメルシャンのトップキュヴェオルトゥスも最高のワインだし(高いけど)
日本ワインではないけど大好きなルー・デュモンの仲田さんが手がけるワインだって最高!
テロワールとか色々違うとかいうけど、天・地・人で一番大事な人が日本人であるなら大きな括りで言えば日本ワインだと勝手に思っている。笑
そんなワイン中でも今回テイスティングした青おにはこの金額でいえば大手のメーカーのトップキュヴェにも負けないくらいポテンシャルがあると思う。素晴らしい。
僕はどんなに高くても安くてもワインの良いところを見つけ、そのワインの持つポテンシャルを120%引き出すのがソムリエの仕事だと思っているので基本どのワインも「美味しい」って言うんですよ。もちろん飲み頃ではないワインに関してもきちんと「あと何年後が飲み頃ですよ」とある程度予測してお客様に伝えます。
Instagram以外でここまでしっかりとテイスティングやワインに関して書くことって実はあまりなかったので今回を皮切りに日本はもちろん世界中のワインをテイスティングして書いていこうかと思います。
繰り返しますがやはり生まれ故郷新潟の岩の原葡萄園がイチオシなんですが、今回テイスティングをした高畠ワイナリーも素晴らしいワインを生み出すワイナリーです。
青おにクラスのワインはなかなか手に入れることはできませんが、嘉yoshiというスパークリングワインは結構スーパーでも見かけることがありますので見かけたらぜひ一度買って飲んでみてください。
次はなんのワインにしようかな〜、やはり新潟のワインにしようかしら、いや、それとも大手のワインにしようかな〜ぐふふ。楽しみにしていてください。
では、また来週!
まじで買いです!